子ペンギンは、今日も北極星を眺めていた。そして帰らぬ父親のことを思った。父は地吹雪の中を出ていった。餌を取りに行ったのだった。月と日が過ぎ行くのを、幾度数えただろう……。母親も自らも飢えていた。飢えてなお、父親を信じる思いだけで生きていた。 …
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。