Shibaのブログ

日々の読書や芸術鑑賞、旅行などの体験を記録するとともに、その中で感じたこと、考えたことを記述します。

溶けていく、体

自傷をすることでしか

生きている実感がつかめない

心にぽっかりと穴が開いていて

そこから常に血が流れている

僕はいつもその穴にナイフを突っ込んで

その膿と血をえぐりだす

吹き出す感情

減っていく人間の実存

今日もまた雨ばかり降っている

 

日の光にあたると

僕の身体は溶けてしまうんだ

そんなことを君に言っても

君は笑うだろうか

本当なんだよ

僕は光に嫌われているんだ

目が覚めてカーテンの隙間から

差し込んでいる朝の光が

僕の手足を貫いたとき

僕の肉は爛れて

骨は歪んで折れた

今日もまた雨ばかり望んでいる

 

あの日の失敗を

あの日の後悔を

あの日の堕落を

あの日の絶望を

あの日の惜別を

抱きしめてもなお

輝けるものへの

劣等は止まない

 

雨の日は人間が減る

だけど光の中で

この肉体が溶けてしまうより

自分を壊している方がいいんだ

淡い心の膜を

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して

突き刺して!

境界を曖昧に

激痛を明瞭に

そうやって内なる涙を流す

僕は光に嫌われている

君にわかるかい

ゆえわかぬ

このかなしみが

光に嫌われた者の

影で流す

この涙の重さが